4月8日はお釈迦さまの誕生日。
お釈迦さまは今から約2500年前に、ヒマラヤ山脈の麓のネパール南部、ルンビニの花園でお生まれになりました。
ご生誕をお祝いする「灌仏会・花まつり」には、お花で飾った花御堂(はなみどう)に誕生仏をおまつりします。
西照寺のお御堂は明治時代の木製、大切に使われ保管されてきました。
ここに季節の生花を飾り付け、花咲き誇るルンビニの花園とします。
今年も前日夕方からお花好きの友人、志帆さんに花御堂の屋根の飾り付けを協力してもらいました。
とても丁寧に綺麗に作っていただきありがとうございました。
今年のポイントはオオデマリとハナミズキ。
そして、住職が種から育てて沢山咲いているストック、ヒメキンギョソウをいっぱい散りばめてふわふわになりました。
その後、下のお花畑を作ります。
お釈迦さまの誕生を花々も祝福しているイメージで、立体的に飾ってみました。
朝になると木桶に甘茶を浸し、2年ぶり御開帳の誕生仏をおまつりして花御堂の完成です。
ご近所さんも、ご詠歌さんも、前夜インスタグラムに載せた屋根の写真を見て来てくれた方も、謡の先生たちも、なんと四国愛媛の松山から車で駆けつけてくれた方も、皆さんが「こんなに優しい素敵な花御堂は見たことがない!」と大絶賛してくれました。
そしておひとりずつ、生まれたばかりのお釈迦さまに甘茶を注いでお祝いしていただきました。
これはお釈迦さまが誕生されたとき、空から龍王が甘露の雨を降らせ、産湯を満たしたという伝承に由来しています。
法要はご詠歌付き。
『密厳国土和讃』『釈迦牟尼如来誕生和讃・御詠歌』を奉詠しました。
ほかの時間にはご詠歌のリクエストあり。
ありがたくお唱えし、お聴きいただきました。
特別企画は地元東條町の農家さん応援。
トマト農家 東春さんのフレッシュトマトと、しいたけ農家 ちいさなキノコ園さんの肉厚しいたけの販売を行いました。
愛情かけて育てられたトマトとしいたけは本当に美味しいのでお勧めです。
また甘茶飴や沢山お供えいただいた八朔もお配りし、思わぬお土産に喜ばれたよう。
新しいオリジナル御朱印帳や花まつりの御朱印を求める方も多くいらっしゃいました。
おかげさまで西照寺らしい花まつりになったと思います。
お釈迦さまに感謝して、小さいお厨子におさまりいただき、お終い。
お世話になった皆さま、お参りの皆さま、ありがとうございました。